熊本県菊池市
廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ
「極彩色(ごくさいしき)の世界」
新しい納骨堂建築にあたり、内部のイメージをどうするか悩むなかで、
阿弥陀経に説かれているお浄土の世界を少しでも表現したいという思いがありました。
その為、色彩に着目し、中心の阿弥陀様をご安置する周辺を極彩色で塗っていただきました。
色鮮やかなお浄土を表現するにあたり色彩の歴史は古く、
6世紀頃に仏教が大陸より伝来し、その時に彩色の技術も伝わったそうです。
時間をかけて技術が向上し、極楽浄土を表現すべく、使用する色の数を増やし
「極彩色」と呼ばれるようになったといわれています。
顔料(がんりょう)の基本色は、青・黄・赤・白・茶・緑・黒・金で
配色に対色である補色をすることにより非常に鮮やかな印象を生みだします。
今回は、はせがわ美術工芸の方々の力をおかりして、
どこにもないオリジナル性と遊び心を入れ込み丹念に仕上げていただきました。
なかでも柱に描かれている一対の白龍は、
菊池市に伝わる白龍伝説を強く意識したもので、
菊池を感じていただけたらと思います。