熊本県菊池市
廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ
「龍の天井彫刻彩色と山号額の経過報告②」
前回の経過報告から、約1カ月が過ぎました。どれくらい進んでいるかといいますと、彫刻の方が思った以上に進んでいてビックリ!思わず、「おぉ!」と声がもれてしまいました。
彫刻の工場では、全体が大きすぎて入らなかったようで、天候とにらっめこしながら各パーツを外に配置して、少しづつ仕上げてらっしゃるとのことでした。
彩色を入れるため、彫刻もそれに合わせて彫られており、手が入っていくにつれ滑らかになっていくのが分かります。この段階でも迫力がありますよね。
あと、龍を挟んで各左右の天井格子に入れる波丸彫刻も少しづつ形になってきています。かなりの数になりますが、一つひとつ手彫りで頑張ってくださっています。
それから、この段階にて、さらなる追加案がでて、もともと入れる予定のなかった人天蓋のある格子の一帯に、肥後六花の彫刻彩色をいれて、熊本の風を感じてもらおうということになりました。写真の物は、肥後六花ではありませんが、似たような様式で作ることになります。熊本人として何だか嬉しくなりました。
また、龍の彫刻彩色は円形のため正方形の中に入れた場合、余白がでてくるので、そこにも雲の彫刻を配置したらどうだろという案がでています。よりダイナミックになるような予感…。
期待が高まります!!
「山号額」の方ですが、工程がいよいよ仕上げに入ってきました。
書道家の石井友美先生に書いていただいたものを板に転写し、立体的に見えるようにかまぼこ彫りし、少しづつ漆塗りをしている段階です。筆の躍動感を彫りでだすのは、なかなかに難しかったようです。
彫でだせなかった墨の飛び散りは、金泥で書くことになりました。
これからさらに塗りを重ね、文字に金箔押しをしていきます。
山号額の完成は、3月27日を予定しています。
あと少し!!
またご報告させていただきます。