熊本県菊池市
廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ
先日、熊本県宇城市にあります『藤本鬼瓦製作所』に行ってまいりました☆
藤本鬼瓦と言えば、熊本県民であれば熊本城の天守閣のしゃちほこを思い出す方も多いのではないでしょうか。
先代の藤本勝巳さんが2008年に手掛けたしゃちほこが、2016年の熊本地震により砕けてしまったものを、当代の康祐さんが見事に復元し、今の熊本城の天守閣に上がっていることは有名な話です。
そこに何故、伺ったかといいますと。。。
廣現寺の本堂の屋根に「龍の造形瓦」をお願いする為なのです!
一般的には、屋根の先の方に隅蓋(すみぶた)と言われるものが1対あることが多いのですが、廣現寺本堂にはなく、この際、龍の天井彫刻彩色に合わせて、隅蓋周辺に大型の龍の造形を設置できないかと思い、調べていった先に藤本鬼瓦様にいきつきました。
早速、連絡をお取りして、伺うと当代の息子様である修悟さんが出迎えてくださいました。
とても丁寧にご説明をいただき、語られる瞳に誇りと情熱を感じたことでした。
瓦の需要が少なくなり、それと共に鬼師も減少、同世代では全国でも指で数えるくらいにしかいないのだそうです。
だからこそ、量産的なものではなく、細かい所まで一つひとつ丁寧に仕事をしたいと仰る姿に心うたれました。
それから、先代や当代の作品を見せていただき、廣現寺の本堂にどういったものが相応しいかを相談して、ひとまず阿吽の龍を造ることを決定しました。
デザインに関しては、これから少しずつ形にして、工程をまたご報告できたらと思っています。
制作から、約一年近くかかるようですが、こちらも楽しみにしていただけたらと思います。