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浄蓮龍誕~生まれ往く~ つくり手の想い

熊本県菊池市

廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ

 

「つくり手の想い」

 

前回の「龍でつなぐプロジェクト 日本画の部」の投稿に関連するといいますか、つくり手の日月美輪さんが今回の制作にあたっての想いをインスタグラムに綴ってくださいました。

 

インスタグラムでは美輪さんと共同投稿という特殊な形で投稿させていただいているのですが、今回、綴ってくださった想いがとても有り難くて、これは是非皆さんに知っていただきたいと思いシェアいたします🍀

 

誠実に向き合ってくださる美輪さんに深く深く感謝いたします🙏

 

以下、インスタグラムより↓↓

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龍でつなぐプロジェクト 日本画の部

「浄蓮龍誕〜生まれ往く〜経過報告①」

 

熊本県は菊池市の廣現寺さまとご縁をいただいて、現在制作させていただいている大きな「白龍」の日本画制作。

 

その工程の一部を、数回に分けてお届けしようと思います。

 

数ヶ月前、廣現寺の秋吉様からこのお話をいただいて、まず素直に感じたのは「見たことないものを描くのは怖いし、難しい」ということでした。

 

 厳密に言うと、 「みんな知ってるけど、誰も見たことがない存在」を描くのが怖いということです。

 

 私は普段、主に花を描いているので、描きたい花があればそれを直接見て、触って、嗅いで、「それらしさ」を知った上で描けるのですが、 「龍」となるとそういうわけにいきません。

 

「このような姿をしているらしい」という情報は沢山あって、過去の日本画家達も沢山描いてきた生き物なのですが、私はこれまで生きてきて、その姿を見たことがないのです。

 

「ならば自由に描けて良いじゃないか」と考えることも出来るのですが、そこで引っかかるのが、 「みんな知ってる存在」だと言うこと。

 

みんながなんとなく知ってるものなので、何かおかしなところがあると、途端に違うものだと感じられてしまう。

 

 そうなると、それはもうその人の「龍」ではなくなってしまう。 という葛藤に、以前鳳凰を描いた時もかなり苦しみました。

 

でも、だからこそ、この度龍についていろんなことを調べたことで、 過去の長い歴史の中でいかに大切にされてきた存在だったのかに気づきました。

 

おそらく誰もその姿をはっきりと見たことがないのに、非常に長い時間の中で、当たり前に伝えられてきた概念。 そこに、ものすごく大きな感動と尊敬の念を抱きました。

 

それを初めて描くのだから、廣現寺さまにとっても私にとっても、とても大切な一枚になります。

 

この、白龍の下絵を完成させるまで、何度も秋吉様に構図のラフをお見せして、ご意見を伺いました。

 

 すると、秋吉様から 「この絵を見ていると『生まれ往く』という言葉が頭に浮かんできて、浄土の蓮華より龍がまさに生まれたかのようです」と 美しいお言葉をいただきました。 (画像では見えにくいかと思いますが、龍の下部に蓮華があります)

 

私が、今まで沢山描いてきた花と、この度初めて描く龍。

 

いただいたお言葉に恥じないように、 そして、見てくださる方々の中で永遠に生きられるものになるように、精一杯頑張ろうと思います。

 

日月 美輪

 

日月美輪インスタグラム

 

https://instagram.com/hiduki.miwa?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

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