熊本県菊池市
廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ
龍でつなぐプロジェクト 日本画の部
「浄蓮龍誕〜生まれ往く〜経過報告④」
秋吉顕誓 記
美輪さんから、龍の描き込みが進んだということで画像が送られてきました。
一番楽しみにしていた龍の鱗。
見た瞬間、美輪さんにお願いして本当に良かったと思いました。
透き通るような身に、そこにある空間を投影したかのようです。
本当に美しい
いよいよ完成間近ですね。
楽しみです!
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日月美輪 記
さて、自分的に一番心配だった、鱗部分の描き込みが進んできました。
私はよく、細かいものを描くのが得意そうに見られるのですが、実際は全然そういうタイプではなく、大きい画面にドーンと描く方がやりやすいのです。
だから、細かくて規則正しく並んだものを描くのは、本当に本当に苦手です…
龍の鱗は鯉の鱗だということで、この鱗を描く際、鯉の鱗の資料や過去の日本画家さんの龍を沢山調べました。
そして、自分なりの表現を重ねた上で描いてみようと思いました。
私が今回描きたかった鱗のイメージは
実体がどっしりあるのではなく、透けているようで、
でも光を受けた部分は白っぽくその姿が見える、というものでした。
オーロラのように柔らかい光が揺れる中で、たまにキラッと白い姿形が見て取れる…そういう感じです。
この後、蓮華下の截金文様部分を仕上げて、最後に改めて全体の調整をしたら完成になるかと思います。
最後まで、気を抜かず頑張ります!
廣現寺様にお納めする前に、
11月30日〜12月6日の東京・下北沢個展で展示いたしますので、
お近くの方はぜひ観に来ていただけますと幸いです。