熊本県菊池市
廣現寺(こうげんじ)より有縁の方々へ
「双白龍の赤ちゃん」彫刻始動
密かに進めていたプロジェクトがあります。
それは、廣現寺の天井龍である双白龍の赤ちゃんを作ること。
きっかけは、初参式(しょさんしき)の為にお寺に来られた、あるご家族の一言でした。
初参式とは、子どもが誕生して初めてお寺にお参りする儀式なのですが、その際に、お母様が天井龍を見上げながら「龍神さまもこの赤ちゃんのような時があったのですかね?」とおっしゃいました。
言われてみればそうですよね。
完成した天井龍ばかりを見ておりましたので、考えたこともありませんでした。
よし、それなら思い切って双白龍の赤ちゃんを作って、誕生日や初参式を祝うものにしたい!
そんなことを考えておりましたら、以前インスタグラムに黒龍の赤ちゃんを投稿なさっていた、山中久史さんの存在を思い出しました。
偶然にも廣現寺のインスタグラムをフォローして下さっており、手のりの黒龍赤ちゃんが可愛くて、強く印象に残っておりました。
山中久史さんは、彫刻師、助左衛門として活躍なさっており、関西扇面芸術展において、京都府知事賞や京都市長賞を受賞された経歴を持っておられます。
この方にお願いをしてみたいと思い、さっそくコンタクトを取り、事の経緯を説明しますと、双白龍の赤ちゃん制作を快く受けて下さいました。
受けて下さり、あれよあれよと製作が進み、現時点が一枚目の画像です。
もうこの時点でも凄くいいですよね。
これまでの経過報告とか思いを書くとさらに長文になるので割愛しますが、山中さんは、依頼者の気持ちをしっかりと受け止めて下さる素晴らしい方でした。
これより、さらに彫りこみが進み、彩色が入っていきます。
何だかワクワクしますね。
完成しましたら、またご報告させていただきます。